ヨコハマ買い出し紀行(11)
タカヒロにドライブに誘われたアルファ。
タカヒロは、働くために地元を離れる決意をアルファに告げる。
流れ行く時間は、穏やかな週末。
ゆっくりと。
でも、確かに。
――「なんてゆうかさ……待つことだけは得意ワザだから、ねえちゃん、本気で待っちゃうよ」ある昼下がり、アルファは夢を見た。
それは、彼女のオーナー・初瀬野が旅に出る前の、遠く懐かしい記憶――。
緩やかに、しかし確実に周りの景色も変化していく中、タカヒロやマッキの成長する姿を間近で見てきたアルファは、永遠の時を生きるロボットであるがゆえに、彼らと同じ時間をずっと過ごせないことを実感する……。
「早いなあ……早すぎるよ」ダフィネル(ダフィネ・ル・リンベガ)に遺伝子情報の入ったカプセルを奪われてしまったシボとドモチェフスキーたちは、カプセルを利用してネットへ仮接続しようとしているダフィネルを止めるために後を追う。
そこでシボたちは、離ればなれになっていた霧亥(キリイ)に再会する――。
シボの体にダウンロードされた最高位セーフガードユニット「レベル9」との戦闘で負ったダメージを修復し、再び探索をはじめる霧亥(キリイ)。
しばらくすると自分を呼ぶ声が聞こえ、霧亥が向かった先にはある建設者の残骸があった。
そして霧亥に、レベル9の行方について語りはじめた……。
観測者から聞いた番人がいるという塔へ向かった霧亥(キリイ)は、その上部で強力なセーフガードに出会う。
一方、統治局のセーフガードのサナカンと行動をともにしていたレベル9は、激しい戦闘の末に珪素(けいそ)生物に連れ去られてしまった!! ――探索者・霧亥の、無限に連なる都市空間の果てなき旅の記録集、ここに完結!!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60016267